「最近、体力が落ちた気がする……筋肉量の減少を防止する方法はないの?」
年齢とともに筋肉量が減っていくことに不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
筋肉量の減少を防ぎたい!
具体的にどんな運動をすればいいの?
食事で気をつけることはある?
など、筋肉量減少の防止方法について知りたいこともあるでしょう。
そこで今回は、『筋肉量減少を防止する具体的な方法』を中心に、筋肉が減少する原因や年代別の対策についてもお伝えしていきます!
効果的な食事のポイントやトレーニング方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!
筋肉量が減少する主な原因とは?
まず、筋肉量が減少してしまう原因について見ていきましょう。
原因を理解することで、より効果的な防止策を実践できるようになります!
加齢によるサルコペニア
最も大きな原因として挙げられるのが、加齢に伴う筋肉量の自然な減少です。
これは医学的に「サルコペニア」と呼ばれており、30代を過ぎると年間0.5〜1%ずつ筋肉量が減っていくといわれています。なぜなら、加齢とともに筋肉を作るホルモンの分泌が減少し、筋肉の合成能力が低下していくからです。
特に何も対策をしないまま過ごすと、60代では30代の頃と比べて約25%も筋肉量が減少してしまう可能性があります。
そのため、早めに筋肉量減少の防止対策を始めることが大切です!
運動不足による筋力低下
続いて大きな原因となるのが、日常的な運動不足。
デスクワークが中心の生活や車移動が多い生活を送っていると、筋肉を使う機会が極端に減ってしまいます。筋肉は使わなければどんどん衰えていく性質があるため、運動不足は筋肉量減少を加速させる要因となるのです。
実際、2週間ベッドで安静にしているだけで、脚の筋肉は約10%も減少するという研究結果もあります。
このように、運動不足は筋肉量減少の大きな要因なので、意識的に体を動かすことが重要といえるでしょう!
タンパク質不足などの栄養問題
また、食事からの栄養不足も見逃せない原因の一つ。
特にタンパク質の摂取量が不足すると、筋肉を維持するための材料が足りなくなってしまいます。なぜなら、筋肉はタンパク質を主成分として作られているからです。
加えて、ビタミンDやカルシウム、ビタミンB群などの栄養素も筋肉の健康維持に関わっています。
したがって、筋肉量減少を防止するには、バランスの取れた食事も欠かせない要素といえます!
筋肉量減少を防止する効果的な方法
ここからは、筋肉量減少を防止するための具体的な方法をご紹介していきます。
日常生活に取り入れやすい方法ばかりなので、ぜひ実践してみてください!
筋力トレーニング(レジスタンス運動)
筋肉量減少の防止に最も効果的なのが、筋力トレーニングです。
筋力トレーニングは筋肉に負荷をかける運動のことで、スクワット、腕立て伏せ、ダンベル運動などが代表的。これらの運動を定期的に行うことで、筋肉の合成が促進され、筋肉量の維持・増加が期待できます。
特に下半身の大きな筋肉(太もも、お尻など)を鍛えることが重要です。なぜなら、全身の筋肉の約70%は下半身に集中しているからです。
週に2〜3回、1回30分程度のトレーニングから始めてみることをオススメします!
タンパク質を意識した食生活
次に重要なのが、タンパク質をしっかり摂取すること。
成人の場合、体重1kgあたり1〜1.2gのタンパク質摂取が推奨されています。例えば体重60kgの人なら、1日に60〜72gのタンパク質が必要という計算です。
肉類、魚類、卵、大豆製品、乳製品などをバランスよく食事に取り入れましょう。また、運動後30分以内にタンパク質を摂取すると、筋肉の合成がより促進されるといわれています。
このように、筋力トレーニングと食事の両面からアプローチすることで、筋肉量減少をより効果的に防止できます!
有酸素運動との組み合わせ
さらに、筋力トレーニングに有酸素運動を組み合わせることも大切。
ウォーキングや軽いジョギング、水泳などの有酸素運動は、心肺機能を高め、全身の血流を改善します。血流が良くなることで、筋肉への栄養供給がスムーズになり、筋肉の健康維持につながるのです。
ただし、有酸素運動だけでは筋肉量の増加は期待できません。
そのため、筋力トレーニングを中心に、週に2〜3回の有酸素運動を取り入れるバランスがオススメです!
筋肉量減少を防ぐ食事の具体的なポイント
食事は筋肉量減少の防止において、運動と同じくらい重要な要素です。
ここでは、具体的にどんな食事を心がけるべきかをお伝えしていきます!
1日に必要なタンパク質の目安量
まず把握しておきたいのが、1日に必要なタンパク質の量。
先ほども触れましたが、成人の場合は体重1kgあたり1〜1.2gが基本の目安となります。しかし、積極的に筋肉量を増やしたい場合や、高齢者の場合は、体重1kgあたり1.5〜2g程度の摂取が推奨されることもあります。
例えば、鶏むね肉100gには約23g、卵1個には約6g、納豆1パックには約7gのタンパク質が含まれています。
これらを参考に、毎食タンパク質源を意識して取り入れてみることをオススメします!
タンパク質を効率よく摂れる食材
続いて、タンパク質を豊富に含む食材をご紹介していきます。
動物性タンパク質としては、鶏むね肉、鶏ささみ、豚ヒレ肉、牛赤身肉、魚類(サーモン、マグロ、サバなど)、卵、ギリシャヨーグルトなどがオススメ。一方、植物性タンパク質としては、大豆製品(納豆、豆腐、豆乳)、枝豆、ナッツ類などが挙げられます。
動物性と植物性の両方をバランスよく摂ることで、様々な栄養素を効率よく取り入れられます。
そのため、偏らずに色々な食材から摂取することが大切です!
食事のタイミングと分散摂取
また、タンパク質の摂取タイミングも重要なポイント。
1食で大量のタンパク質を摂るよりも、3食に分けて均等に摂取する方が筋肉の合成には効果的です。なぜなら、1回の食事で体が吸収できるタンパク質の量には限界があるからです。
理想的には、朝食・昼食・夕食それぞれで20〜30g程度のタンパク質を摂取しましょう。また、運動後はできるだけ早めにタンパク質を補給することで、筋肉の回復と成長が促進されます。
このように、量だけでなくタイミングも意識することで、筋肉量減少の防止効果がさらに高まります!
年代別の筋肉量減少防止対策
筋肉量減少の防止策は、年齢によって重点を置くべきポイントが異なります。
ここでは年代別の対策方法をお伝えしていきます!
30代〜40代の対策ポイント
30代から40代は、筋肉量減少が始まる年代。
この時期は仕事や家庭で忙しく、運動する時間を確保しにくい方も多いでしょう。しかし、まさにこの年代から筋肉量減少の防止対策を始めることが、将来の健康維持につながります。
週に2〜3回、自宅でできる筋力トレーニング(スクワット、腕立て伏せ、プランクなど)を15〜20分程度行うだけでも効果的です。また、エレベーターの代わりに階段を使う、一駅分歩くなど、日常生活に運動を取り入れる工夫も大切。
この年代のうちに運動習慣を確立しておくことで、50代以降の筋肉量減少を大きく抑えられます!
50代以上の対策ポイント
50代以上になると、筋肉量減少のペースがさらに加速します。
この年代では、転倒予防や日常生活動作の維持を意識した運動が重要です。特に下半身の筋力維持に重点を置き、椅子からの立ち座り運動、壁を使ったスクワット、バランス運動などを取り入れましょう。
また、タンパク質の摂取量を意識的に増やすことも大切。高齢になるほど筋肉の合成効率が低下するため、若い頃よりも多めのタンパク質摂取が推奨されます。
無理のない範囲で継続的に運動を行い、栄養バランスの取れた食事を心がけることが、筋肉量減少防止の鍵となります!
まとめ
今回は、筋肉量減少を防止する方法について詳しくお伝えしてきました。
筋肉量の減少は加齢とともに自然に起こる現象ですが、適切な運動と栄養摂取によって予防・改善が可能です。特に筋力トレーニングとタンパク質を意識した食事の組み合わせが、筋肉量減少の防止に最も効果的といえます。
また、30代から対策を始めることで、将来の健康維持につながります。
まずは週に2〜3回の筋力トレーニングと、毎食のタンパク質摂取を意識することから始めてみてください。小さな積み重ねが、数年後の大きな違いを生み出します。
いつまでも元気に動ける体を維持するために、今日から筋肉量減少の防止対策を実践してみることをオススメします!
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