「食品添加物ってどこまで気にすればいいんだろう……」
スーパーやコンビニで商品を選びながら、そんな疑問を感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
食品添加物には「危険そう」というイメージを持たれることもありますが、正しい知識をもとに考えると、印象と実際の仕組みには違いがあります。
また、「無添加」という表示も、思っているほど単純な意味ではありません。
この記事では、食品添加物の安全性の基本から、気にしすぎることのデメリット、食品表示の見方までを取り上げていきます。
くわえて、無理のない付き合い方や、無添加表示の注意点についても知ることができます。
今日の買い物から役立てられる内容をまとめているので、ぜひ最後まで読んでみてください!
食品添加物はどこまで気にするべき?まず知っておきたい安全性の基本
まずは、食品添加物の安全性について、基本的な考え方から取り上げていきます。
仕組みを知ることで、必要以上に不安になることを防ぎやすくなります。
食品添加物はなぜ使われている?役割と目的を知ろう
食品添加物は、保存性を高めたり、味や食感を整えたり、色や香りを保ったりする目的で使われています。
これらの役割によって、食品の安全性や品質を保ちながら、流通させることが可能になっています。
食品添加物が入っている=危険とは限らない
「添加物が入っている」というだけで、その食品が危険であるとは限りません。
なぜなら、日本で使用が認められている食品添加物は、後述する安全性評価を経たうえで、使用基準が定められているからです。
食品添加物の安全性はどのように確認されている?
食品添加物は、動物実験などのデータをもとに、厚生労働省が安全性を評価したうえで使用が認められています。
使用できる量や対象食品についても、細かく基準が定められています。
ADI(一日摂取許容量)とは?「量」で考えることが大切
ADI(一日摂取許容量)とは、人が一生涯にわたって毎日摂取し続けても、健康への影響がないとされる量のことです。
食品添加物の使用基準は、このADIを大きく下回るように設定されています。
食品添加物を気にするときは種類だけでなく摂取量にも注目する
「入っているかどうか」だけでなく、「どのくらいの量を摂っているか」という視点も大切です。
特定の添加物ばかりを大量に摂り続けるような極端な食生活でなければ、過度に不安になる必要は少ないと考えられています。
気にするなら何を見る?食品添加物を選ぶときの5つの判断基準
ここからは、食品添加物を意識するときに、具体的に何を見ればいいのかを取り上げていきます。
表示の仕組みを知っておくことで、選びやすさが変わってきます。
まずは毎日のように食べる食品から見直す
すべての食品を細かくチェックしようとすると、負担が大きくなってしまいます。
まずは、毎日のように食べている食品から見直してみることをオススメします。
原材料名と添加物の表示を確認する
加工食品のパッケージには、原材料名の欄に、原材料と食品添加物があわせて表示されています。
「/(スラッシュ)」で区切られていたり、「添加物」という項目が別に設けられていたりする場合、そこから後ろに書かれているものが添加物にあたります。
食品添加物だけでなく塩分・糖分・脂質もチェックする
添加物の表示だけでなく、栄養成分表示にある塩分・糖分・脂質もあわせて確認してみてください。
添加物の有無だけを基準にすると、かえって栄養バランスを見落としてしまうことがあります。
「無添加」「不使用」という表示だけで判断しない
「無添加」「不使用」という表示は、特定の添加物を使っていないことを示すものであり、すべての添加物が入っていないという意味とは限りません。
表示の内容を、次の章でさらに詳しく確認していきましょう。
食品単体ではなく食事全体のバランスを見る
1つの食品だけを見て判断するのではなく、1日の食事全体としてバランスが取れているかを意識してみてください。
添加物の有無にとらわれすぎず、全体を見る視点が大切です。
食品添加物を気にしすぎる必要はない?避けすぎによるデメリットも解説
ここからは、食品添加物を避けすぎることで起こりうるデメリットについて取り上げていきます。
「気にする」と「避けすぎる」は、少し意味合いが異なることを押さえておいてください。
食品添加物を完全に避ける必要はある?
現在の食生活において、食品添加物を完全に避けることは、現実的にはかなり難しいといえます。
無理に完全排除を目指すよりも、頻度や量を意識する方が続けやすい考え方です。
添加物を避けることで食べられる食品が少なくなることも
添加物を極端に避けようとすると、選べる食品の幅が大きく狭まってしまうことがあります。
その結果、栄養バランスが偏ってしまうケースも考えられます。
無添加食品にこだわると食費や調理の負担が増えることも
無添加を強くこだわると、食費が増えたり、自炊の手間が大きくなったりすることがあります。
続けることが負担になりすぎないよう、バランスを意識してみてください。
外食やコンビニ食品を過度に避けなくてもいい
外食やコンビニ食品にも、添加物が使われているものは多くあります。
だからといって、これらを過度に避ける必要はなく、選び方を工夫することを意識してみてください。
添加物だけを避けて栄養バランスを崩さない
添加物を避けることばかりに意識が向くと、主食・主菜・副菜のバランスがおろそかになることがあります。
添加物の有無よりも、栄養バランス全体を優先する視点を持ってみてください。
「無添加なら安心」は本当?食品表示で確認したいポイント
ここからは、「無添加」という表示について、注意しておきたいポイントを取り上げていきます。
表示の意味を正しく理解することで、誤解を防ぎやすくなります。
「無添加」と表示されていても何が無添加なのか確認する
「無添加」という表示は、何が無添加なのかが明記されていないと、消費者が誤解しやすい表示のひとつです。
「保存料無添加」なのか「着色料無添加」なのか、具体的に何を指しているのか確認してみてください。
「保存料不使用」などの表示だけで安全性を判断しない
「保存料不使用」であっても、ほかの添加物が使われている場合はあります。
1つの添加物が入っていないことだけを理由に、全体の安全性が高いと判断するのは早計といえます。
「天然」「自然由来」なら安全とは限らない
「天然」「自然由来」という表現は、安全性を保証する言葉ではありません。
天然由来の成分であっても、摂取量によっては身体への影響が変わることもあります。
パッケージ表面だけでなく原材料・添加物表示を見る
パッケージ表面に大きく書かれたキャッチコピーだけでなく、裏面の原材料名や添加物表示を確認する習慣をつけてみてください。
実際に何が使われているかは、この部分から確認することができます。
「無添加=健康に良い」とは限らない理由
無添加であることと、栄養バランスが優れていることは、必ずしもイコールではありません。
糖分や脂質が多い無添加食品も存在するため、添加物の有無だけで健康的かどうかを判断しないよう注意してみてください。
食品添加物が気になる人のための無理のない減らし方・付き合い方
ここからは、食品添加物と無理なく付き合っていくための具体的な工夫を取り上げていきます。
完璧を目指さず、続けやすさを重視してみてください。
まずは毎日食べている加工食品を1つ見直す
すべてを一度に見直そうとせず、まずは毎日食べているものを1つだけ見直してみてください。
小さな変化からで十分です。
食品添加物を「ゼロにする」のではなく摂取頻度を見直す
「添加物をゼロにする」という極端な目標ではなく、頻度や量を見直すという考え方を持ってみてください。
無理のない範囲で、少しずつ意識を変えていくことが続けるコツです。
コンビニ・惣菜・レトルト食品も上手に取り入れる
コンビニ食品や惣菜、レトルト食品も、上手に組み合わせることで、無理のない食生活を続けやすくなります。
すべてを避けるのではなく、選び方を工夫する意識を持ってみてください。
食品表示を見る習慣をつけて自分なりの基準を作る
食品表示を確認する習慣をつけることで、自分なりの選ぶ基準が少しずつできてきます。
最初から完璧な基準を作ろうとせず、少しずつ知識を積み重ねていくことを意識してみてください。
添加物だけでなく食事全体の栄養バランスを優先する
最終的には、添加物の有無よりも、食事全体の栄養バランスを優先することが大切です。
主食・主菜・副菜を意識したうえで、添加物の情報を参考程度に取り入れてみてください。
食品添加物についてよくある疑問|コンビニ・子どもの食品・表示の見方は?
最後に、食品添加物について、よくある疑問をQ&A形式で取り上げていきます。
コンビニ弁当や惣菜の食品添加物はどこまで気にする?
コンビニ弁当や惣菜にも、保存性や品質を保つための添加物が使われていることがあります。
毎日のように利用する場合は、野菜や汁物を追加するなど、栄養バランス全体を意識してみてください。
子どもが食べる食品添加物はどこまで気にする?
子どもが食べる食品についても、認められている添加物であれば、使用基準の範囲内で安全性が確認されています。
過度に神経質になるよりも、栄養バランスの取れた食事を意識することを優先してみてください。
「/(スラッシュ)」の後ろにある表示は食品添加物?
原材料名欄で「/(スラッシュ)」が使われている場合、そこから後ろに書かれているものが食品添加物にあたります。
「添加物」という項目が別に設けられている場合も、同様にその欄が添加物の表示です。
「調味料(アミノ酸等)」や「乳化剤」は危険?
「調味料(アミノ酸等)」や「乳化剤」は、使用目的を示す「用途名」として表示されているものであり、それ自体が危険であることを意味するものではありません。
これらは、甘味料や保存料などとあわせて、消費者が選ぶ際の参考になるよう表示が義務づけられている用途名のひとつです。
食品添加物を完全に避ける必要はある?
完全に避ける必要はなく、頻度や量を意識しながら付き合っていくことが現実的です。
無理のない範囲で、少しずつ選び方を工夫してみてください。
食品添加物について不安になったときはどの情報を信じればいい?
不安を感じたときは、消費者庁や厚生労働省など、公的機関が発信している情報を確認してみることをオススメします。
根拠のあいまいな情報だけで判断せず、信頼できる情報源を参考にすることが大切です。
まとめ
食品添加物は、使用が認められているものであれば、使用基準の範囲内で安全性が確認されたうえで使われています。
「入っているかどうか」だけでなく、摂取量や食事全体のバランスを意識することが大切です。
「無添加」という表示だけで安全性を判断せず、原材料や添加物表示の内容を確認する習慣をつけてみてください。
完全に避けることを目指すのではなく、無理のない範囲で自分なりの付き合い方を見つけていきましょう。
今日の買い物から、まずは食品表示を確認することから始めてみてください!
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